Reading #1

自分でも笑ってしまうほどの思いつきで読書記録を書いてみる。

この日記ですら263日前で止まったままなので、恐らく続けられるはずもない。苦笑。が、おうち時間が多い昨今、何かと忘れてしまうこと、思い出せなくなることが多いように感じるので、せっかくだから残しておこうと思う。

 

記念すべき1冊目は『生き直す 私は一人ではない』著 高知東生

 

俳優である高知東生の自叙伝だ。

私はこれまでこの人を、たまにドラマとかで見かける俳優さんぐらいにしか思っていなかったが、Twitterをきっかけに印象が大きく変わった記憶がある。

 

2020年は新型コロナウイルスの影響で激動の1年であったが、そのほかにも悲しい出来事が沢山あった。その1つが「有名人の自殺」である。私がこの本にたどり着くきっかけとなったのが、この有名人の自殺に関する高知東生のツイートだ。

 

 

実際に親が自殺した過去を持つ人の言葉。あまりに重く、忘れられなかった。リプ欄には同じような経験をした人が集まり、共感の意を示していた。親を亡くす、しかも自ら命を絶ったという事実を、果たして自分だったら受け止められるだろうか。そんな人と出会ったとき、自分ならどんな言葉をかけられるだろうか。そんなことを考えるきっかけにもなった。

 

この自叙伝では、高知東生という人のこれまでの人生が、読んでるこちらが「言語化するの辛かっただろうなぁ」と思ってしまうくらい、あまりにも赤裸々に、そして飾らない言葉で書かれていた。

読んでみて自分が改めて思ったことは主に3つ

・小さい頃の家庭環境ほど大事なものはない

・何歳になっても「はじめからやり直す」は可能

・自己肯定感って難しい

 

何歳になっても家庭環境って多分大事だけど、特に人格形成に関わる幼少期は、いつでも自分が求めた時に養育者からの愛情を感じられる環境が重要で、その過程や時間が年齢を重ねても与える影響の大きさを改めて感じた。ボウルビィもそう言ってたな確か。

なんかそんなに大事なこと、生まれてすぐのタイミングで親も親に成りたてなのに無理難題かよと人間の発達段階に物申したくなる。「家庭環境が悪い人は可哀想」というレッテルを貼るつもりは毛頭ないが、やはり愛情不足で育った人は何かしらの悩みや障害にぶつかり、生きていくことに困難を持ちやすい印象がある。何にも悪くないのに、おかしいよな。

あと、最近70代ぐらいの人が新しい言語を勉強し始めたとか、80代でSNS始めたとか思わず素敵だなと感じずにはいられないツイートをよく目にするけど(垣間見える元ツイ廃)、何歳になっても新しく始めることが出来るのはほんとうで、結局は自分次第で「はじめからやり直す」も可能なのだな~と。勿論周りの人の支えとか必要なものは色々あるけど、どんな人にもその生命力みたいな、前を向こうとする力は備わっているのではないかと思う。

私も元来自分に自信がなく、自己肯定感が低い自覚がある。概ね家や学校で傷ついた経験が起因していると思う。家庭環境の話にもつながるけど、奥底にあるそれが、自分の物の見方や考え方に与える影響ってまじでかいんだなって改めて思った。そして、そこを変えていくことが本当に難しい。価値観とか考え方って自分で培ってきた生き抜く術みたいなところあるから、頭ではわかっていても~案件すぎるんだよな。あと文章がどんどん稚拙で口語体になってて勘弁してほしい。

 

 

『自分を大事にできない人間は、他人を大事にできません』

今まさに”生き直す”時間を過ごしている高知さんのこの言葉を、自分も心に留めたいと思う。頑張れない自分、怠惰な自分、逃げてしまう自分。そんな自分も存在していて、それも含めて私であるということを、シンプルな事実として受け止め、認めてあげられるように。いくつになってもやり直せるなら、いくつになったって変われるから。

 

薬物依存症っていう病についても少し知れて、なんだか1つ賢くなった気分。

読書ってやっぱり素敵ね。次は何読もうかしら。